気品高く情緒豊かに唄い踊り継がれる「おわら風の盆」
丘の上の町ここ八尾に9月1~3日に20万人もの人が見物に訪れます。
元禄15年(1702)3月、加賀藩から下された「町建御墨付」を八尾の町衆が、
町の開祖米屋少兵衛家所有から取り戻した祝いに、
三日三晩歌舞音曲無礼講の賑わいで町を練り歩いたのが始まりとされています。
どんな賑わいもおとがめなしと言うことで、春祭りの三日三晩は三味線、太鼓、尺八
など鳴り物も賑々しく、俗謡、浄瑠璃などを唄いながら仮装して練り廻りました。
これをきっかけに孟蘭盆会(旧暦7月15日)も歌舞音曲で練り廻るようになり、
やがて二百十日の風の厄日に風神鎮魂を願う「風の盆」と称する祭りに変化し、
9月1日から3日に行うようになったと言われます。
大正9年東京三越での富山県物産展に於ける公演をを契機に、おわらの改良がなされ、
画家の小杉放庵、舞踊の若柳吉三郎が創った「四季の踊り」は大人気となりました。
このときのおわらが「女踊り」「男踊り」として継承され今日のおわら風の盆になりました。