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2010年 08月 06日
国蝶オオムラサキ                 <959>
 1978年、広島・府中市の山で地元の少女が2匹の紫色をした美しい蝶を見つけました。この蝶は国蝶「オオムラサキ」。昔は、このあたりでもよく見かけましたが、環境破壊が進むにつれて、絶滅が心配されていることがわかりました。
 地元の人たちはこの美しい蝶を守ろうと、「オオムラサキを守る会」を結成し、保護にのりだしました。幼虫の餌になる榎の木を植え、鳥に食べられないようにネットを張りました。そして、毎年1000匹ちかくのオオムラサキを羽化させて野に放っています。

 日本に分布する広義のタテハチョウ科の中では最大級の種類。生態や幼虫、蛹の形態は同じコムラサキ亜科のゴマダラチョウによく似る。
成虫は前翅長50–55mmほどで、オスの翅の表面は光沢のある青紫色で美しい。メスはオスより一回り大きいが翅に青紫色の光沢はなく、こげ茶色をしている。
 北海道から九州まで日本各地に分布し、日本以外にも朝鮮半島・中国・台湾北部・ベトナム北部に分布している。国内では生息環境が限られ、適度に管理された、やや規模の大きな雑木林を好んで生息する傾向が強い。かつては東京都区内の雑木林でも見られた。都市近郊では絶滅の危機に瀕する産地もある一方、山梨県のように今でも広域に多産する地域がある。
 成虫は年に1回だけ6–7月に発生し、8月にも生き残った成虫を見かける。花の蜜は吸わず、クヌギやコナラといった広葉樹の樹液などに集まるが、その生態は勇ましく、スズメバチなど他の昆虫を羽で蹴散らしながら樹液を吸う姿を良く見かける。また、飛翔能力が高く、近くに居る時にはその音が聞こえる程、鳥の様に力強くはばたいて、あるいは滑空しながら雄大に飛ぶ。縄張り飛翔は午後に行われることが多く、西日を浴びて高い樹冠を活発に飛び回る姿を見かける。
 幼虫の食樹はエノキやエゾエノキ。卵から孵った幼虫は、夏から秋にかけてエノキの葉を食べて成長する。冬は地面に降りて、食樹の根際や空洞内に溜まった落ち葉の中で越冬する。春に休眠から覚めると再び食樹に登って葉を食い、更に成長を続け、蛹になる。
        =Wikipedia より


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by hakutou5 | 2010-08-06 15:31 | 生き物達


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