岡山と兵庫の県境標高400mの高原にある八塔寺地区を訪ねてみました。
八塔寺地区は,神亀5年(728年)に聖武天皇の勅願によって,弓削道鏡が建立した照鏡山八塔寺と同時期に建立された恵日山高顕寺の二寺がはじまりとされ,1300年あまりの歴史がある山岳仏教の地です。
建立当時は十三重の塔,七堂伽藍,七十二僧坊が備わる山上仏教のメッカとして,「西の高野山」と称されましたが,幾多の戦火にまみれて衰退しました。今は二つの寺と13の茅葺の民家が残されていて映画などのロケ地として利用されています。
山奥で今は訪れる人も少ないこの地に立つとその当時のロマンがよみがえるようでした。
都から遠く離れたこの地がなぜ選ばれたのでしょう…。
僧達は薬売りなどをして生計を立てていたようです。
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