三原市幸崎町能地(のうじ)は、古来より漁業で栄えた町で、
その記述は日本書記にもみられ、瀬戸内海漁業の発祥の地とも伝えています。
ここで、毎年行われる「浜の祭り」は、常磐(ときわ)神社の春祭りで、
豊漁を願う勇壮な祭りとしてしられています。
この祭りには、神輿(みこし)の渡御(とぎょ)があり、
それに1丁目~4丁目の各町内から上に7枚のふとんを飾った「ふとんだんじり」が備奉(ぐぶ)します。
また、常磐神社・老婆社(うばくさん)・幸崎神社の前では獅子太鼓が奉納されます。
見所は、何と言ってもこの渡御(とぎょ)する神輿を挟む四つのだんじりの激しい練り合いと、
要所要所に奉納される獅子太鼓です。
平和と五穀豊穣、大漁を祈願して奉納されるもので、8人の神童の手によって行われます。
38手の打ち手があり、ちゃんぎりや笛、獅子舞も加わり、軽快な中にも優美さを備えています。